死ぬ事

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 死んだほうがマシなんて、勘違いだ。もっと苦しんでたり、希望を見い出せないでいる人たちはたくさん居る。病気で死ぬしかない人に失礼だ。五体満足、感謝しろ。絶望なんか気のせいさ。  ほんとうかい?  それが僕の為を思って、所謂僕への愛なのか?だったら愛は世界を救わない。僕もそういう考えだったから気持ちはわかるけど。一度死にたくなってごらん。誤魔化し効かなくなるからさ。  親に貰った命  欲しくなんてなかった。  神様が生きろと言ってる  ならばその神は鬼だ。  死にたくないのに死んだ命に…  生きたくないのに生きる命。  大体あなた自身、本当に生きていたいのか?大雑把な正義は、いや、すべての正義は押し付けられる暴力だ。誰かを圧し潰す免罪符だ。  死にたくなった経験がある人だけ、寄り添ってくれた。 「不意に襲って来やがる」  彼の半生を思えば不思議ではないけれど、意外だった。自信に満ちてるみたいに、マネーゲームを楽しんでるみたいに、強がっていた。  僕もそうだ。厚顔無恥に見えるだろう。現実に滅多に口に出したりはしない。その場のムードを気にして無駄口叩いてヘラヘラ笑う。  だから誰かと居たら強がれる気がする。ひとりの自分が本当だとは、限らない。決まってない。そのうちに演じる楽しさや幸せが、黒をグレーに薄めてくれるかもしれない。
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