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*《告白》
触れるだけのキスをしたかと思えばゆっくりと離される。その仕草はうっとりとさせるものだが、困惑さも抱かせた。
「どう、して……?」
キスなんてしたのだろうかと尋ねたかったが、その前に唇をまたしても奪われた。今度は角度を変えて深く口付けを施される。
卑猥で憎たらしいほど甘美な音に拓真は酔いしれた。だがそれだけでは終わらない。
「んぅ……んぅ……ぷはぁっ! れ、お?」
「もっとキスしたいけど、その前に俺の大事なものもお口に入れて欲しいな」
玲央は拓真の手を自身の局部に触れさせた。硬くて太い玲央自身に拓真は依然として興味を抱き、ズボンも下着も剥ぎ取る。
直立した玲央自身に拓真は先ほどのセクシービデオの光景を思い出した。確か根元に手を添えて、口で愛撫していたのだ。
「拓真、お願い……。俺を、慰めて」
「うん、慰めてあげる……よ」
恐怖心と興奮が入り混じるなかで拓真は巨大な肉棒に手を添えて上下に扱く。それと同時に大きく口を開いて含んだ。
相変わらずでかくて顎が外れそうになるが、最初はチロチロと舐めてから先端を扱いて吸い取るような動作をする。だが口元に集中すると手が疎かになる。
「んぅ、んぅ……んうっ……」
「ふふっ。可愛いね、拓真。口、放していいよ。俺と一緒に気持ちよくなろうよ」
玲央に言われるがまま口を離し、キスをされた。キスがこんなにも甘いとは思わなかったが、疑念もある。
これも玲央が慰めている拓真自身を見てキスをしてくれたのだろうか。合コンで女の子にさえ声も掛けられず、すぐに帰ってしまった自分を、情けない自分を元気づけようとしてくれているのか。
ベッドに押し倒される際に拓真は「俺が可哀そうだからキスしてくれたの?」疑問を吐露した。すると玲央は息を吐き出したかと思えば「変態ニブチン」などと侮蔑するではないか。
「変態ニブチンって……! 俺は確かに鈍いけどさ」
「拓真は本当に鈍いよ。俺が合コンに来た理由も、街コンに来た理由もわからないでしょ。彼女と別れたい理由もさ」
確かにそうだ。今まで玲央がどうしてそのような行動を取ったのかわからないでいた。すると玲央は屹立している自分自身と拓真自身を重ね合わせ、手で触れていく。扱いていく。すると拓真の身体が跳ね上がった。
「あぅっ、あっ、っあ!」
「俺はね、邪魔……したかったんだよ。拓真に、彼女なんか、できたら……困るからっさ!」
「あっぅう……」
さらに疑念が募るなかで拓真も一緒になって手を添えて上下に扱いていく。一緒になって高みを望んでいくと玲央はすぅっと息を吸い込んだ。
「俺、――拓真が好きだから。愛しているから」
「はぁっ……っえっ?」
絶頂へと向かう前に拓真は手を止めてしまう。驚きが隠せないようだ。だがそれでも玲央は言葉に淀みなどなかった。
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