ねえちゃん助けて~!

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キッチンに移動した姉弟。 あきらくんにはおねえちゃんのエプロンは少々大きいようだ。 あいらはボウルと何かを探しているようだ。 (あいらおねえちゃんは何を探しているんだろう?) 何もわからないあきらくん。 「あった!」 あいらはテーブルにボウルと小麦粉を置いて小麦粉をボウルに入れた。 「さああきら。小麦粉からたんぱく質を取り出すよ」 「たんぱく質?」 「お肉やお魚大豆に入っている栄養だよ」 「えいよう?」 「そうよ。おねえちゃんのタブレットであきらの写真とるから。それを自由研究にしたら?」 あきらは言われた通り小麦粉に水を混ぜこねはじめた。 だんだん額から汗がにじんでいる。 小麦粉がかたまりになったらあいらは椅子をシンクの前に持ってきた。 …。椅子を置いてもシンクを使うのはあきらには難しいだろう…。 そうだ! あいらはあきらと風呂場に移動した。 小麦粉のかたまりが入ったボウルを洗い場に置き蛇口をひねって少しずつ小麦粉をこねた。ボウルの水は白く濁るが繰り返し水を換え最後にはネチャネチャしたかたまりになった。 「あいらねえちゃんこれは?」 「これは小麦粉のたんぱく質よ」 「お父さんに頼んで写真をプリントしてもらうからあとはあきらがまとめるのよ」 「ありがとうあいらねえちゃん」 その後帰ってきたママは買い置きの小麦粉500グラムが自由研究で消費されたのを知り、あいらは怒られその日のリクエストお好み焼きがそうめんに変わってもしまいがっかりしたあいらとあきらでした。
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