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ちはや、花火大会
一度、死にそうになったみたい? ひどい痛みが来て、死ぬのかなって思ったときに浮かんだのは、花火大会の日のことだった。
3人で見に行きたかったんだよね、会った頃のように。翔に誘われたとき、唯菜は?って聞いたら、他の誰かと行くらしいって言われて、もうあの頃みたいにはなれなくても、せめて翔といっしょに行きたかった。
唯菜から翔のこと好きだって聞いたとき、お似合いだと思った。翔は優しすぎるから、唯菜みたいなしっかり者に引っ張ってもらうのがいいと思う。
でも、翔は私のことを好きだなんて思いも寄らなかった。あの時、ごめんって謝ったけど、あれでよかったのかな。本当の私の気持ちって、何だろう。
でも、ちゃんと伝えなきゃ。
私は、唯菜にLINEを送った。
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