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そのイスに座り、少し待ってると
心霊団地が、あと5分で
上映されるというアナウンスが入り
わたし達は、イスを立って
従業員が立っている通路の前に来て
チケットを渡す。
従業員
「はい、ありがとうございます。
心霊団地は、ここから入って
左側…通路の奥でございます。
あと…こちら御守りでございます…
上映中は身につけていてください。
では、お気をつけて、いってらっしゃいませ～」
チケットの代わりに
和風の首飾りを、首にかけてもらっちゃった！
風霜さんの首にもかけられた。
白と赤のヒモがツイストされてて
しかも…勾玉つき！
わたし達は、通路を進み
奥のシアターに入っていく。
私服姿
風霜 寛人
（かざしもひろと）
「…他のチケットに比べて、少々高かったのは
これが、セットの価格だったからなんだな…」
壁に貼ってある、他の映画の広告を見てたら
風霜さんが、シアターに入ってってしまったから
慌てて追いかけ追いついた時
首飾りを見ながら、なにか呟いてた
けど、聞き取れなくて、わたしは首を傾げる…
わたし
間宮 晴海
（まみやはるみ）
「…？」
風霜さんは、軽く振り向き微笑んだ。
私服姿
風霜 寛人
（かざしもひろと）
「いや、なんでもないんだ。
席は確か…真ん中だったな。」
わたしは頷き、風霜さんと一緒に
並んで、席に向かう。
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