134人が本棚に入れています
本棚に追加
「いや、違くて、君のお父さんからもらったものだから!」
「は……?」
あのオヤジはなにをしてくれとるんや…
「それより本題に移ろうか」
変態は何事も無かったかのように立ち上がり、俺の向かいのソファーに腰を掛けた。容姿が整っているせいでやけに目を引かれる。いや、俺が気を取られてる間にスッと写真を回収すんな。
「実を言うと、君に頼みたいことがあるんだ」
「頼みたいこと?」
急に不穏な雰囲気を醸し出しながら変た…理事長は口を開いた。
「ああ、僕の甥である仁埜と仲良くしてやってほしいんだ」
「へ?」
「あの子は見ての通り潔癖でね、友人とはいかなくても、気に掛けてやってほしい」
なんや……意外と家族想いなのか。まあ、変態行為は忘れないけど、それくらいなら引き受けよう。
「あと1つあるんだが……」
「それだけとちゃうんですか?」
「艮野陽音という生徒が2週間前に転校してきてね。」
「はあ」
「……彼が現れてからというもの生徒会の者達が仕事をしなくなってしまってね。この学園は生徒が主体となって活動することが校訓だから、生徒会が機能していないと仕事が滞ってしまうんだ。」
「……俺に、何を求めてるんですか」
「生徒会の更生、艮野陽音の調査ってところかな」
「なんで俺に?貴方がすればいいじゃないですか」
「理事長という立場がある分、話は聞いてもらえるだろうけど、僕は彼らのことを情報でしか知らないからね。生徒に一番近く、転入生という注目を浴びる立場の君にやってもらいたいんだ。あとはただの興味心かな」
「………まあ別にいいですよ。ただし……」
凡内巽。彼の母や兄姉は自由奔放に国外を飛び回り、父は失業三昧、決して裕福と言える生活は送ってこなかった。ある時は借金取りに追われ、ある時は河川敷でひもじいホームレス生活を送ったりと散々なものだった。
そんな中で彼は痛感した。お金がなければ、腹は満たされないし、最低限の物も手に入らない。幸福も喜びも。だからこそ
「報酬は現金で!!!!」
金に目がない、金の亡者となってしまった。
――――――――――
シリアスっぽく見えますが全然そんなことはありません。本人もお金LOVEです。本人もお金LOVEです。(大事な事なので2回言いました)巽自身、自由な母の血を引いているので利己主義的なところがあると自分で思っています。

最初のコメントを投稿しよう!