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一方で、[敗れた]方の剣聖ロウガは……
「……すでに我が身が剣を持てぬほど衰弱していたのを見抜いたのは天晴れであーる」
と、右手を摩りながら[勝者]であるホゥクンを讃える。
そして、
「いや、隙が見出せない内にあんたが勝手に」
と言いかけたホゥクンを無視し、
「すべての試練を越えた汝に剣聖の称号と、我が愛剣を授けよう……」
という言葉を残し、奥の椅子に深く腰を下ろし……
「……これで、思い残すことはない」
と、それきり全く動くことはなくなった……
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