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「……て、あんた成仏したんじゃないの!?」
気付いたアイラが思わず叫ぶ。
「いや、私の剣が[聖剣]だなんて、ずいぶん尾ひれがついたものだと思ってね……つい死にそびれたのであーる」
「つい……で死にそびれたら頑張って不死の王を目指す悪の死霊術士が泣くでしょうねぇ」
と、神官らしからぬ言葉で呆れるハミル。
「いや、そもそも私たちは貴方の来世の魔甲剣士に頼まれてここまで来たのですけれど……」
リーヴェンが事情を詳しく話すと、剣聖ロウガはますます首を傾げる。
「魔甲剣士……邪霊マガツマねぇ……」
「神話の時代に白い鎧を着たあんたが聖剣で倒したんじゃないのか?」
ボルドの問いに、剣聖ロウガは首を横に振る。
「神話も何も、そもそも私が没したのは五百年とちょっと前くらいであるし、白い鎧なぞ知らないのであーる……」
その上で……
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