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やがて、状況をようやく理解した一行……
「……わかっていた……わかっていた筈だったけど……」
そう、元よりアイラ自身が……
「あいつら、私たちに聖剣取りに行かせて横取りする気だって、27ページで私自身言ってたじゃん!」
と、頭を抱えてしゃがみ込む。
「まぁ、それに今気付けただけマシと言うものだ……」
ボルドがそう言ってメタ台詞に目を瞑りつつ慰めるものの、
「だとしたら、あの邪霊マガツマも連中の[味方]と言う事になりますねぇ……
剣聖ロウガの聖剣がただの剣と云うことになれば、対抗手段がまるでないと言う事に……」
「そうねぇ……武器も魔法も聞かない幻みたいな相手……」
リーヴェンの言葉に相槌を打つハミルだが、ここで自身が言った……
「…………幻?」
という言葉に、何か引っ掛かりを覚えた。
「ともかく、ここから出て反撃するにしても、外の様子を連中に気取られることなく探らないと」
そう言って考え込むホゥクンだが、
「それなら方法はあるのであーる」
と、剣聖ロウガが先ほどまで座っていた椅子の側に寄ると、天井から下がっていた綱を引いた……
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