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「「「「……え!?」」」」
これまで、「裏がある」と幾度となく口走ってきたパーティリーダーが初めて告げた「読めた」と言う言葉に驚く面々にかまわず、ホゥクンは一方的に話を続ける。
「ところで、剣聖殿……あんた、この迷宮から出られるのか?」
「問題ないのであーる。そもそも、外に看板を立てたのも私自らであーるのだし……」
「そういえば、なんで今更、看板なんぞ立てたんじゃ?」
「それ、今聞くこと?」
「何となく気になっての」
「あぁ、いつまでたっても誰も来ないから、試しと思って目立つところに看板を立てただけのことであーる」
呆れるハミルにかまわず、ボルドの疑問に答える剣士ロウガ。
そして、わずかばかりの思考を終えたホゥクンが告げる。
「作戦は決まった。
もう少しだけ、奴等の茶番に付き合ってやろうじゃないか……」
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