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「……貴殿が、我が魂を受け継ぎし魔甲剣士であーるか?」
それは、火の玉のような亡者の群れを引き連れた[木乃伊剣士]であった……
「な、なんだ……お前は何者だ!?」
やっとの思いで言葉を発する白コートのロウガに、
「我こそは剣聖ロウガ……おぬしの前世であーる……」
と、ゆっくりとした動きでにじり寄る。
「……お、俺は……!?」
迫りくる木乃伊の不気味な姿に怯え戸惑う白コート……
助けを呼ぶつもりか周りを見渡すと……
「なんだ、この火の玉は……!?」
「亡者だ……亡者がこっちを見てる……」
「来るなぁ、あっちへ行けぇ!!」
イトゥワルー含む手下たちの周りには亡者と思しき白い火の玉が取り囲み、まるで牽制するかのように先端の顔で睨みつけている。
そうこうしているうちに、木乃伊は鞘に収まった剣を白コートの男に突き出し、受け取るように促す。
「さぁ、我と魂を同じくする者よ……
今こそ我が聖剣を手に取り、その……邪霊マガツマ?(だっけ)……を滅ぼすのであーる」
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