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「危ない!!」
リーヴェンの声に振り返ると、旋風の一撃を逃れていたうち一人がボルドに剣を振り下ろそうとしている姿勢のまま目を回し、倒れていく姿が見えた。
それを見たイトゥワルーは、
「呪術師め、ウィル・オー・ウィプスを攻撃に使ったか……
気を付けろ、あの精霊は体当たりすると強烈な衝撃を放つぞ!」
「……解説、ありがとうございます!
それを知った上で、まだ逆らいますか!?」
リーヴェンがそう言って残る敵全てにウィル・オー・ウィプスを突進させるが……
「……[この世の存在ならざる者よ……汝のあるべき場所に帰るがよい]!!」
イトゥワルーが印を組み、古語に依る然るべき呪文を唱えた瞬間……
「あぁ……精霊たちが消えていく!?」
「正体がわかってしまえば、強制送還術でどうとでもなるわい!!」
そう叫びながら、派手な錫を振りかざすイトゥワルー、続けざまに差し向けた敵、それは……
「行けぃ、邪霊マガツマよ!」
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