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Phase 01
神無月絢奈という「僕」が産み落とされて31年程経っただろうか。正直言って、僕は女性として生まれてしまった事に後悔している。僕は男性として生まれてくるべきだったのではないだろうかと思っているぐらいだ。けれども、躰には乳房が張っていて、男性にあるべき「モノ」がそこにない。だから、神無月絢奈という「僕」は生物学的で言えば女性である。ただし、恋愛対象も男性であり、性的嗜好を持つのも男性であるので、決してレズビアンという訳ではない。
小学校の頃は不登校で、中学生も行ったり行かなかったりしていた。なんとなく、僕は周りの人間と「ズレていた」のである。それは自分が発達障害だからであり、学校で虐められる事が多かったからかもしれない。それは芦屋から遥か北にある豊岡という田舎町の村社会がそうしていたのかもしれない。
内申点が低かったせいで高校は養護学校に通わざるを得なくなって、おまけに大学の時に就活に失敗した挙げ句職を転々としながら豊岡で暮らしていたのだが、流石に豊岡という狭い場所で働くことに対して限界を感じていた。そういう訳で、数年前に僕はケースワーカーの勧めもあって芦屋に引っ越すことにした。そして仕事も神戸で探すようになった。それから運良くデザイン事務所の障害者枠で採用されて3年ぐらい働いていたけれども、矢っ張り自分のペースで働きたいと思ってこの春に独立。自らWebデザイン事務所を立ち上げる事になった。当然、僕の元にやってくるクライアントは前の会社で働いていた時のクライアントが多い。それだけ、僕の才能を認めてくれていた人が多かったのだろう。
早速入ってきた仕事は「既存のホームページのリニューアル工事」だった。納期は1ヶ月程度だったので、僕は寝る間を惜しみつつホームページの改修作業を行っていた。どうも、僕は発達障害の特性として過集中傾向にあるみたいで、一度やりだしたら辞め時が分からない。だから、タイマー代わりにFM802を垂れ流したり、スマホでhitomiのアルバムを垂れ流したりしている。特にFM802は時報が流れるので今が何時かが善く分かる。故に重宝しており、大体午後6時の時報で作業を切り上げる事が多い。ちなみに、休日はバイクでその辺を彷徨いたり、映画館で映画を見たりしている。豊岡にいた頃は殆ど引きこもりに近い不健康な生活を送っていたので、矢っ張り芦屋に引っ越して正解だったのかもしれない。
頼まれていた仕事に関して、1ヶ月程度の納期に対して2週間で納品が完了してしまったので、僕は暇つぶしにカワサキグリーンのバイクに跨がり芦屋浜の方まで出ていた。しかし、その日の芦屋浜は何だか物々しい雰囲気に包まれていた。兵庫県警のパトカーが停まっていたのだ。一体何があったのだろうか。僕は、近くにいた女性の刑事さんに事情を聞くことにした。刑事さんは、僕よりも少し若く、なんというか、陰キャな僕をそのまま陽キャにしたような見た目をしていた。
「すみません。刑事さん、ここで何があったんだ? 分かる範囲で良いので教えてくれ」
「遺体が発見されたんです」
「遺体?」
「あなたには少し刺激が強いかもしれませんが、遺体の両目は潰されていました。所謂猟奇殺人事件です」
「なるほど。しかし、こんな場所で誰が何のために殺害したんだ……」
「それが分からないんですよ。被疑者の証拠らしいモノも見つかっていないですし」
「両目に付着していた指紋から判別できないのか」
「出来ないんですよ……。ところで、あなたってどう見ても女性ですけどどうしてそんな男っぽい喋り方なんですか?」
「ああ、この方が馴染んでいるからだ」
「へぇ。あなた、面白いですね」
「僕のどこが面白いんだ?」
「なんというか、事件に興味を持っているというか、探偵みたいですね」
「僕は探偵なんかじゃない。一般人だ」
「そうですよね。名前はなんて言うんですか?」
「僕の名前は神無月絢奈だ。ついでだから、刑事さんの名前も教えて欲しい」
「そうねぇ……私は浅井仁美よ。兵庫県警捜査一課の刑事。この事件を担当してるのよ」
「浅井仁美か。覚えておく。もしかしたら、どこかで会うかもしれない」
「まあ、この事件が連続殺人事件にならなきゃ良いんだけど……犯人の目的とかも分かっていないのよね。愉快犯の可能性も考えられるし」
「愉快犯か。それは一刻も早く止めなければいけないな。わざわざ捜査の邪魔をしてすまなかった。僕はこれで失礼するよ」
それにしても、浅井仁美という人物は興味深い。何だか僕はシンパシーを感じてしまった。それは僕の数少ない友人と風貌が似ていたからというのもあるのだけれど、その名前に何か惹かれるモノを感じた。多分、気の所為だと思うけど。
しかし、あの事件の犯人はなぜ芦屋浜で殺人を犯したのだろうか。神戸や西宮ならまだしも、芦屋なら気づかれないとでも思ったのだろうか。結局、兵庫県警が事件を嗅ぎつけて来てしまったのだけれど。
アパートに帰った僕は、無数の分厚い本が入っていた本棚から京極夏彦の『絡新婦の理』を手に取った。目潰し殺人事件と聞いて、なんとなく読み返したくなったからだ。読み返しながら、実際にこんな事件が起きてしまったら指名手配では済まされないんじゃないかと僕は思った。何せ殺人犯の凶器はノミという工具である。こんなもので両目を潰されたら、即死だ。
しかし、目潰し魔の凶器は一体何なのだろうか。浅井刑事の話だと、目の周りに指紋が付着していなかったことから、恐らく手袋をして目を潰したものと思われる。しかし、人間の手で両目を潰そうと思ったら相当な握力が無いと潰せない。ならば、男性による犯行だろうか。こんなモノ、野放しにしておいたら遺体が増える一方だ。しかし、一般人である僕には一刻も早い解決を祈ることしか出来ない。そう思いつつ、僕は『絡新婦の理』を半分まで読み終わった。それにしても、京極夏彦の小説は分厚い。学生時代にノベルスで蒐集していたので、暇潰しも兼ねて、こっちに引っ越す時に全作持ってきた。ちなみに、一番のお気に入りは矢張り『魍魎の匣』だろうか。ベタだけど。
仮に、今回の目潰し魔が『絡新婦の理』に影響されたコピーキャットだとしたらどうなるんだろうか。矢張り、昨今のコンプライアンスの関係で発禁処分を食らってしまうのか。京極夏彦ファンとして、それだけは避けたい。しかし、実際に小説に影響されて殺人を犯すなんてことはあるのだろうか。
そういえば、少し前にとある鬼退治の漫画が「殺人を助長する」としてPTAで槍玉に上げられていた事を思い出した。丁度映画が公開された時だっただろうか。結局、映倫によってその映画はPG12指定になったのだけれど、矢張り客層は子連れが圧倒的に多かった。その漫画における「鬼」の弱点は首で、完全に斬らないと倒せないのである。故に、そういう描写が殺人を助長する可能性がなくはない。まあ、原作が少年誌だから余程のことがなければR15+指定に引き上げられることは無いだろうが。
小説だと『バトル・ロワイアル』に影響されて人を殺してしまった少女がいたことを覚えている。多分、映画がR15+指定で見る事が出来なかったから原作を読んだものと思われるが、個人サイトに悪口を書かれたことをきっかけに彼女は友人を自らの手で殺めてしまった。僕と同じ心の病気を抱えていたので気持ちは分からなくもないが、そのせいで発達障害に対する偏見が強くなってクラスで虐められるようになった。今では、インターネット黎明期の闇の事件として悪い意味で有名になっている。
そして、よくよく考えてみると、数多のミステリ小説は殺人を前提に話が進んでいる。そもそも、人が死なないミステリ小説なんてあるんだろうか。そして、そういうミステリ小説には探偵が付き物である。しかし、現実世界でそんなヒーローがいる訳がない。飽くまでも、事件を解決するのは刑事さんだ。仮に、僕が探偵役として担ぎ出されたら、それはそれで困る。僕にはシャーロック・ホームズのような探偵役よりも、ワトソンのような助手役のポジションが似合っている。昔から、あまり目立つことはやりたくないからだ。けれども、僕が大学時代に同人で書いていた小説には、探偵役の古書肆兼憑き物落としが登場する。なんとなく京極夏彦の小説に登場するあの人をインスパイアして書いて、溝淡社の新人賞に送ったこともあったけれども、矢張り二番煎じは善くないのか不採用となってしまった。まあ、当然だろう。結局、その同人誌は実家の自室の抽斗の中で眠っている。もしも、うっかり僕の母親や姉があの小説を読んだらどうなるのだろうか。そんな事、考えただけでも顔から火が出る。僕にとって、あの同人誌は黒歴史だ。しかし、僕は決して小説家としての夢を諦めた訳ではない。今でも偶に溝淡社に原稿を送っては跳ね返されている。そろそろ、溝淡社の文芸第三出版部に顔というか名前を覚えられそうだ。もちろん、神無月絢奈という本名ではなくペンネームで投稿しているのだけれど。
それはともかく、今回芦屋浜で発生した目潰し殺人事件の手口は恐らく『絡新婦の理』と同じく何らかの鋭利なモノで目を潰したのだろうと、僕は推理した。飽くまでも一般人の推理であって、これを刑事さんに伝えるわけではない。そもそも、僕に事件の被疑者を逮捕する権利なんてない。逮捕するのは、刑事さんの役割だ。そんな事を頭に入れつつも、僕はSNSで事件の推理をツイートした。
【今回の目潰し殺人事件、もしかしたら京極夏彦先生の『絡新婦の理』に影響を受けたのかもしれない】
すると、瞬く間にツイートは拡散されていき、スマホの通知が止まらない状態になってしまった。あまりにも通知が止まらないので、僕はたまらずスマホの通知をサイレントモードに切り替えた。そして、改めて事件の推理を行うことにした。
こういうのはだいたい連続殺人事件に発展してしまう。それを防ぐ権利が僕にある訳なんてないのに。しかし、発生してから数日間は件の殺人事件に関するニュースの続報は入ってこなくなった。当然、犯人は逃げ回っているだろうから油断は出来ないのだけれど。
事態が急変したのは事件が発生してから2週間後だった。その日は僕の31回目の誕生日だったから善く覚えていた。当然、独り身である僕を祝ってくれる人なんていないので近所のケーキ屋さんで自分用のケーキを買って、高級スーパーマーケットで少し高いお惣菜を買ってそれなりのごちそうを用意した。ちなみに、自分への誕生日プレゼントはアマゾンで取り寄せたとあるロボットアニメの100分の1スケールのプラモデルである。昔から女子力は限りなくゼロに近い状態だったが、芦屋に引っ越してから女子力メーターはゼロどころかマイナスに振り切ってしまった。それはロボットアニメのプラモデルを蒐集するようになったからである。お陰で僕のアパートの一室は京極夏彦の小説とロボットアニメのプラモデルで埋まっている。前に母親が来た時に「もう少し女子力の高い部屋にしなさい」と言われたが、今の僕にとってはそんな事はどうでも良かった。まあ、母親もそれなりのオタクだから笑って流していたのだが。
ごちそうとケーキを食べ終わり、コーヒーを飲んで一息吐こうと思った時だった。スマホにニュース速報が入ってきたのだ。
【神戸市内で両目が潰された遺体が発見される。芦屋市で発生した事件との関連性は調査中】
これが本当ならば、拙い事になる。恐らく、先程ニュース速報に入ってきた事件の犯人と芦屋で発生した殺人事件の犯人は同一人物だろう。スマホの時計を見ると、時刻は午後10時前か。この状況で殺人現場に行った所で、兵庫県警から門前払いを受けてしまうのがオチだ。例の刑事さんと、もう少し落ち着いた場所で事件の詳細を聞けないだろうか。そもそもの話、芦屋浜の遺体の身元が誰なのかすら聞いていなかった。そもそも、一般人である僕が詮索したところでどうにもこうにもならないのだけれど。しかし、僕が神戸で発生した目潰し殺人事件についてSNSでエゴサーチすると、事件現場は意外と近場だった。殺害現場は六甲アイランドの倉庫の中で、被害者は女性だった。仮に芦屋浜の遺体の身元も女性だったら、犯人は矢張り愉快犯だろうか。それとも、人を殺すことによって性的な快楽を覚えているのだろうか。人間はドーパミンが放出されることによって快感を覚えるというが、一番快感を覚えるのは性交渉をしている時と言われている。それは自分の手で自分の性器を触っているも同じであり、一種の興奮作用となっている。まあ、そんな下世話な事を考えても仕方がないのだけれど。
それはともかく、2つの目潰し殺人事件が同一犯であると仮定した僕は、事件の仔細について独自で調べることにした。何だか、開けてはいけないパンドラの匣を開けているような気分になりそうだったが、興味本位で調べるぐらいなら小説のネタにもなるし良いだろうと思っていた。
「不謹慎だ」と思いつつも、芦屋浜の事件について独自に調査しているアカウントを見つけたので、僕はそのツイートを追うことにした。どうやら、このアカウントは事件が発生した直後から六甲アイランドで第2の事件が発生するまでずっと事件に関連したツイートしているらしい。そして、芦屋浜で発生した殺人事件の被害者の名前が「鈴木千尋」であることも判明した。年齢から職業まで殊更に書いてあるのは正直どうかと思ったが、事件の詳細を知る上ではとても有益だった。
【第1の事件】
・事件発生現場 芦屋浜
・被害者 鈴木千尋
・職業 大学生(2回生)
・死亡推定時刻 午後9時前後
死亡推定時刻に関しては浅井刑事から聞いていたが、このアカウントの情報と合致させると恐らく夜の芦屋浜で犯行に及んだのは間違いないだろう。そうなると、やっていることがあまりにも酷い。これだけ詳細な情報が得られるのならば、事件発生時の様子も動画でアップロードされているのではないかと思ったが、流石にこのアカウントもそんな悪趣味な真似はしていなかった。まあ、殺害の様子がアップロードされていたらその時点で犯人の身元はとっくに割れているのだろうけど。
SNS全盛期と言っても過言ではない世の中だが、僕は写真投稿サイトのユースタグラムと動画投稿サイトのティップトップのアカウントは持っていない。そういう女子力が高いSNSに馴染めないからだ。だから、僕が事件の情報収集に使うSNSは専らツイッターである。しかし、そんなツイッターも最近は「便所の落書き」と揶揄されるほど治安が悪化している。昔のインターネットで「便所の落書き」といえば2ちゃんねるの事を指していたのだが、インターネットが普及して20年も経つと矢張り移り変わりも激しい。特に、スマホが一般人に普及してからそれが顕著になった。僕が小学生の頃は「ネットリテラシー」やら「ネチケット」やら、そういうネット上でのマナーを守った上でインターネットを利用していた記憶があったが、いつの間にかそういうのも薄れてしまった。僕が中学生だった頃はガラケーが全盛期で、そこでは「学校裏サイト」という存在もあった。当然、僕は「学校裏サイト」の被害者側である。そういう場所で陰口を叩かれるのは目に見えて分かっていたからだ。実際、数少ない親友が「学校裏サイトで絢奈ちゃんの悪口が書かれているから叱っておいた」と言ってくれるまで、僕はその存在すら気づかなかったレベルである。今から思えば、ネットリテラシーやネチケットと呼ばれる単語が薄れていったのはガラケーも影響していたんじゃないかと僕は思っている。とはいえ、僕は中学校の部活で「学校表サイト」と言う名の公式ホームページを運用していたのだけれど。もちろん、誹謗中傷防止で掲示板は設置していなかった。
僕はそういう機械に強かったこともあって、ガラケーがスマホに変わる頃合いにいち早くスマホに機種変更した。昔のスマホは不具合が多く、バッテリーもすぐに無くなってしまうので全く使い物にならなかったが、技術が発達した今となってはスマホが僕の第2の心臓代わりである。故に、少しでも不具合が起きようものならすぐに携帯電話ショップに持っていかないといけない。気が付けば、それぐらいの必需品になっていた。そういう中で、SNSというのはスマホとの相性が良かった事もあってこの10年で爆発的に普及していったのだ。
しかし、SNSというのは時に犯罪に悪用されてしまう。最近では隠語を使って違法薬物の取引が行われているという事例を聞いたことがある。同人レベルでそういう小説を書いていると、矢っ張りその手の本を読んだり、実際に起きてしまった案件を調べたりすることが多い。そういえば、最近の違法薬物の取引は子供が関わっていると聞いたな。そして、芦屋浜の事件の被害者である鈴木千尋は女子大生だったな。もしかして、目潰し魔と違法薬物の間に何か関係があるのだろうか。それと、東京の話ではあるけれども、歌舞伎町で「トー横キッズ」という浮浪児たちがSNSをきっかけに事件に巻き込まれたり、事件を起こしたりするという話もどこかで読んだ。まあ、ここは神戸と芦屋の中間点だ。流石に犯人はそこまで馬鹿な考えを持っていないと思うけど。
芦屋浜の事件ばかり追うのも堂々巡りを繰り返すばかりなので、僕は第2の事件について調べる事にした。
【第2の事件】
・事件発生現場 六甲アイランド
・被害者 小川恵子
・職業 中学校教諭
・死亡推定時刻 午後8時頃(独自で計算)
ニュース速報が入ってきたのが午後10時時前ではあるが、犯行から死体発見までの時刻は2時間ぐらいの間隔があるだろうと思った。だから、午後8時頃という死亡推定時刻は独自で計算した。これが合っているかどうかは、今のところ刑事さんだけが知っている。それにしても、また女性を狙った犯行か。矢張り、犯人は愉快犯なのか? それとも、怨恨による犯行なのか? 仮に後者だとしたら、厄介だな。さらなる殺人事件に発展してしまう可能性もある。それだけは避けなければ。
ふと、スマホを見る。午後11時30分か。いくら夜型の人間と雖も、そろそろ眠らなければ。僕はシャワーを浴びるべく、着ている服をすべて脱いだ。
それにしても、華奢な体つきに瑞々しい乳房が付いているな。それだけでも僕が女性であることは紛れもない事実だ。腕にはリストカットの痕がくっきりと残っている。僕は、ふとした瞬間にリストカットへの衝動に駆られる事がある。それは自分の中に「負い」があるからなのか。それとも、「僕なんか生まれてこなければ良かった」という後悔があるからなのか。いずれにせよ、今の僕にリストカットする理由なんて見当たらないんだけど。もしもリストカットする理由があるとすれば、メンタルが最悪の状態の時だろうか。
軽くシャワーを浴びて、僕はパジャマに着替えた。しかし、こんな状態で中々寝付ける訳がない。睡眠薬を飲むべきか。僕は、睡眠薬を1錠飲むことにした。
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