踊り場で踊れない

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「いいかげんにしてよ!あなた人の心が無いの? 自分の半分と同じくらいの相手が、いま意識不明なのよ! もしかしたらこのまま死ぬかもしれないのよ? それなのに、なんでここまで酷いことされなきゃならないの? あたしが、あたしが......なにしたっていうのよ!」 あたしは手鏡を右手で叩き飛ばして怒鳴った。 「美央さんを、橋の上から川へと突き落としたじゃないか!」 真乃くんが躊躇なく怒鳴り返してきた。 「はあ?なんか証拠でもあるの?馬鹿じゃないの! 憶測でモノ言わないでよ!」 「顔に書いてあるんだよ!」 真乃くんが落ちた手鏡を拾って、あたしに向けてきた。 「よーく自分の顔を見てみろよ。美央さんからのメッセージだ」 「美央の......?」 あたしは、恐る恐る手鏡の中をみてみた。 そして学校中に響き渡るほどの悲鳴をあげた。
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