一段落

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一段落

 ### 1985年3月、都内での捜査  #### 都内の薬屋  3月中旬、飯豊雄大は新たな手がかりを求めて都内の薬屋を訪れた。最近の被害者たちが持っていた胃薬の出所を調べるためだ。店内は清潔で整然としており、薬棚にはさまざまな薬品が並んでいた。 「すみません、この胃薬についてお伺いしたいのですが」飯豊はカウンターの薬剤師に問いかけた。  薬剤師は胃薬を一瞥し、「これは当店で扱っているものですね。どうかされましたか?」と答えた。 「最近の事件の調査でして、どのような方がこれを購入されたか、記録を見せていただけませんか?」飯豊は身分証を見せ、調査の協力を求めた。  薬剤師は頷き、購入者の記録を調べ始めた。「この薬を大量に購入された方が一人います。偽名かもしれませんが、『源田』という名前で記録があります」 ---  #### 剣道場の訪問  その日の午後、飯豊は吉川と共に、源田の名前が浮上した剣道場を訪れた。源田という名前は剣道場の名簿にも記載されていたため、彼が剣道を嗜んでいる可能性があると睨んだのだ。  剣道場では、若者たちが汗を流しながら稽古に励んでいた。飯豊と吉川は指導者に話を聞き、源田という名の人物について尋ねた。 「源田ですか?ここにはそんな名前の人はいませんが、少し前に木暮という偽名で登録していた男がいました」指導者が答えた。 「木暮…」飯豊はその名前を頭に刻んだ。  #### 木暮の正体  木暮という名の男の情報を掴むため、飯豊たちはさらに調査を進めた。ある眼科医の診療所で、木暮が頻繁に訪れていたという情報が入った。 「すみません、木暮という方についてお伺いしたいのですが」飯豊は診療所の受付に問いかけた。 「木暮さんですか?最近は見かけませんが、以前は定期的に通院されていましたね。とても物静かな方でしたが…」受付の女性が答えた。 「何か他に特徴的なことはありましたか?」吉川が尋ねた。 「彼はいつも軍事基地の話をしていました。まるで自分がそこで働いているかのように詳しかったです」 ---  #### 軍事基地への手がかり  飯豊たちは木暮が言及していた軍事基地に関する情報を調べ始めた。都内からそれほど遠くない場所に、かつて使用されていた軍事基地があったことを突き止めた。 「ここに何かがあるかもしれない」飯豊は地図を見ながら言った。 「行ってみる価値はあるな」吉川も同意した。 --- #### 軍事基地の探索  その夜、飯豊と吉川は軍事基地跡地を訪れた。そこは廃墟と化していたが、飯豊の勘はここに重要な手がかりがあると告げていた。  基地内を慎重に探索していると、一つの部屋が不自然に閉じられていることに気づいた。飯豊が扉を開けると、そこには様々な資料や薬品、そして尾崎豊のアルバムが並んでいた。 「ここだ…ここが犯人の隠れ家だ」  飯豊は確信した。 ---  #### 犯人との対峙  その瞬間、背後から声がした。「やっと見つけたか…」  振り返ると、そこには木暮、いや源田誠が立っていた。彼の手にはカッターナイフが握られていた。 「源田、もう逃げられない。全てを話してもらう」 飯豊は冷静に言った。「話すことなど何もない。お前たちには分からないだろう、この苦しみが…」源田は狂気の眼差しで言った。 「苦しみ?それが理由でこれだけの命を奪ったのか?」吉川が問い詰めた。 「そうだ。全ては復讐のためだ」源田は叫んだ。  その瞬間、飯豊は素早く動き、源田の手からカッターナイフを払いのけた。吉川がその隙に源田を取り押さえ、逮捕した。 ---  #### 事件の終息  こうして、連続殺人事件は幕を閉じた。源田誠の動機や詳細な背景については、後の捜査で明らかにされるだろう。飯豊と吉川は、これからも東武区の平和を守るために戦い続ける決意を新たにした。 ---  #### 飯豊の未来  事件が解決した夜、飯豊は再び中森明菜の『ミ・アモーレ』を聴きながら、自分の心を落ち着けていた。新たな挑戦が待ち受けていることを感じながらも、彼は前に進む覚悟を固めていた。 「これからも、俺は戦い続ける」  飯豊は静かに呟いた。  彼の眼差しには、未来への強い決意と希望が宿っていた。  3月3日 - 第2回名古屋国際女子マラソンで、佐々木七恵(エスビー食品)が大会初優勝(自身は前々年の東京国際以来2度目の優勝)。日本女子マラソン界の先駆者と称される佐々木は同レースを以て競技者から引退。  3月8日 - 芦屋市幼児誘拐事件が発生。  3月10日 - 青函トンネル本坑が貫通。  3月13日 - 国鉄で最も距離の短い路線であった小松島線がこの日限りで廃止。  3月14日  国鉄大規模ダイヤ改正実施。  東北新幹線の大宮 - 上野間が開通し、東北新幹線と上越新幹線の上野駅乗り入れを開始。  鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が開業。  横浜市営地下鉄の上永谷駅 - 舞岡駅間と横浜駅 - 新横浜駅間が延伸開業。新横浜駅に地下鉄が乗り入れる。  3月17日 - 国際科学技術博覧会(つくば'85)開催(〜9月16日)。  3月20日 - 広島自動車道が開通(広島北IC - 広島JCT)  3月21日 - 日本初のエイズ患者を認定。  3月25日 - 首都圏でオレンジカードの利用と販売を開始。  3月27日 - 四国に初めて高速道路が開通(松山自動車道・三島川之江IC - 土居IC間)  3月28日 - 宝塚歌劇団によって「愛あれば命は永遠に」(第71期生の初舞台公演)が上演される。  3月30日 - 群馬県が10月28日を群馬県民の日と制定。  3月31日 - 国鉄の相生線・渚滑線・万字線・弥彦線(東三条駅 - 越後長沢駅間)・倉吉線・香月線・勝田線・添田線・室木線・矢部線の各線、同和鉱業花岡線、蒲原鉄道加茂駅 - 村松駅間がこの日限りで廃止。  以下に、1985年の東武署メンバーのプロフィールを示す。 ### 東武署メンバーのプロフィール #### 1. 飯豊雄大 - **役職**: 刑事 - **年齢**: 28歳 - **特徴**: 真面目で慎重な性格。特撮マニアで、休日には『電撃戦隊チェンジマン』を観ることが多い。鋭い洞察力と粘り強さが持ち味で、複雑な事件でも冷静に対応する。捜査の際には、目立たないが確実な手法で証拠を集める。 #### 2. 吉川真一 - **役職**: 刑事 - **年齢**: 27歳 - **特徴**: 元々はスポーツ選手で、体力に自信がある。直感力が高く、現場の状況から素早く結論を導き出す能力を持つ。飯豊とはコンビを組んで捜査を行い、彼の感覚を補う役割を果たす。事件に対して熱心で、常に全力を尽くす。 #### 3. 田中由紀 - **役職**: 刑事課長 - **年齢**: 50歳 - **特徴**: 経験豊富なベテラン刑事。冷静で論理的な判断力を持ち、捜査の方針を決定する役割を担う。部下に対して厳しくも公平で、信頼されている。過去に数多くの重要事件を解決してきた実績がある。 #### 4. 佐藤美咲 - **役職**: 鑑識官 - **年齢**: 28歳 - **特徴**: 細かい作業を得意とし、証拠収集や分析に優れたスキルを持つ。冷静沈着で、現場の微細な証拠を見逃さない。捜査チームの重要なサポート役で、科学的な視点から事件を解決に導く。 #### 5. 木村光彦 - **役職**: 交通課 - **年齢**: 45歳 - **特徴**: 交通事故や違反に関連する事件を担当。警察官としての経験が豊富で、道路状況や交通に関する知識が深い。厳格で誠実な性格で、職務に対する責任感が強い。 #### 6. 上野健一 - **役職**: 窃盗課 - **年齢**: 38歳 - **特徴**: 窃盗事件を専門に担当する刑事。機敏で迅速な捜査を得意とし、犯罪者の心理を読むのが得意。元泥棒という過去を持ち、犯罪者の行動パターンに詳しい。  このプロフィールは、1985年の東武署に所属するメンバーたちの特徴と役割を示している。各メンバーはそれぞれ異なる強みを持ち、協力して事件解決に取り組んでいる。
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