悪魔の契約とアンコール

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アンコール アンコール 武道館ウラで俺達は歓声を聴いていた。 ベースのトモはいたたまれなくなって 「なあ、歓声に応えようよ」 と言った。 ギターのハルは 「俺、もう我慢できねぇ」 とステージに飛び出そうとするがドラムのダンカンに抑えられた。 「止そうぜ、リーダーに従おう」 リーダーの俺はみんなに合わせる顔がなく下を向いた。 俺達のバンド「リベンジャーズ」は結成3年目にして武道館ライブする程の人気を博した。 ここまでのし上がれたのは、、俺が3年前、悪魔と契約を交わしてしまったせいだろう。 あれは渋谷のスクランブル交差点で歩いていた時の出来事だった。 青信号がいきなり赤に変わり、それ以外がすべてモノクロー厶になった。 すべてにストップがかかり動かなくなった。 カラスも地上から羽ばたこうとして空中で羽ばたいたまま止まっている。 そんな中、コトコトと足音を響かせて黒服の男がこちらに向かって歩いてきた。
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