天国からの伝書鳩

7/10
前へ
/10ページ
次へ
地上では暑さが厳しい7月になって月奈が所属するテニス部は、全国高等学校テニス選手権大会インターハイに向けて練習が厳しくなっていた。 そんなある日、私は天国でお婆さんに出会った。 そのお婆さんは、病気で亡くなって天国に来たという話だった。 私はそのお婆さんに、妹のことを話して、何とか妹に今の私の気持ちを伝えたいという話をした。 するとそのお婆さんが、不思議なことを教えてくれた。 天国には白い鳩がいて、その鳩は地上にいる人に手紙を届けることができる伝書鳩だという話だった。 私が、 「その鳩はどこにいるのですか?」 と聞くとそのお婆さんが、 「鳩の居場所は、誰にも分からないんだよ!  どこからともなくやってくるみたいだよ!」 と教えてくれた。 私はその鳩を見つけたい思いが強かった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加