Ⅰ 星間橋(インターステラブリッジ)

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 手厚い歓迎を受けたタウミエルは真っ先に金銀珠玉で彩られた建物へと案内された。  中に入るや、数名の【ングエウ星人】がタウミエルを丁重に案内した。  螺旋階段を上り、青いカーペットが敷かれた廊下を進んで行くと、ある扉の前で立ち止まった。扉の横のプレートにはこの星の文字で刻まれているようだが、何て読むのかさっぱり分からなかった。  案内人の一人が扉をノックして開けると、奥の机に座っていた【ングエウ星人】が立ち上がり、タウミエルを丁重に招き入れ、部屋の真ん中にある趣向(しゅこう)を凝らした長椅子へ座るよう勧めた。  この【ングエウ星人】、黒みがかった青いスーツと他の連中とは異なり、高貴な身分の人物であると思われる。  タウミエルが長椅子に腰かけると同時に人払いをして案内人たちが立ち去った。  現在、この部屋にはタウミエルと高貴な身分らしき【ングエウ星人】の二人だけである。
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