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「わかったよ、おとう」
「ふむ…。疾風、念のためお前がこのこわっぱの見張りをせい。正体がわかるまではくれぐれも気を抜く出ないぞ」
「承知した」
疾風は立ち上がり、オレの腕を掴んで屋敷の裏手へと歩けと言った。なんとか野宿は避けられそうだったが…オレはこの先どうなってしまうのだろうか。
うちのおやじや母さんは心配するだろうな…。そんな風に思いながら、この何処だか未だに不明の“霞隠れの里”に留まることになったのだった。
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