第一章  邂逅

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 ガサガサと落ち葉が擦れ合うような音と、鳥やカラスの鳴き声が聞こえ、オレはようやく意識を取り戻し、眼を開けた。真上に広がるのは抜けるような真っ青な青空が木々の枝の額縁のなかにあった。 「え?なにこれ?オレ……ラーメン食べてたよな?」  慌てて起き上がった。オレは落ち葉の山のなかに倒れていたのだ。辺りを見回し、なんとかこの状況を理解しようとする。何処だよ…ここ?見たこともないところだし、人の気配が無さすぎる。何処かの公園だとしても、なんかこう…ベンチとか公衆トイレとか、東屋とか、近くに建造物があっても良いだろうに。  慌てて制服の上着に入ってたスマホを取り出し、この風景でも写真に撮って検索レンズで場所が何処なのか特定しようとする。だが、すぐにオレは絶望のどん底に突き落とされた。スマホは「圏外」になっている。 「マジか…。5Gも4Gもナシかよ!?」  スマホが全く使えないと判ると、一気に心細くなった。 「亮!!亮!!何処に行ったんだよ?おーーーーい!!」  かつてイジメっこと共に戦い、親友になった頼れる友の名を呼べど、辺りは鳥の鳴き声以外は一切聞こえない。    
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