4人が本棚に入れています
本棚に追加
この事が少しでもバレれば、誇張抜きで武士は絶対に、舞翔の下を訪れるだろう。
そうなれば、半強制的に主人公と関わりを持つ事になる。
それはつまり、アニメの世界に介入するということだ。
少し接触したくらいで、大きな影響があるとは限らないとはいえ、不確定要素はなるべく排除しておきたい。
「そうよ、私は『烈風飛電バトルドローン』を愛する者としてアニメ本編の流れを変えるなんて愚行は絶対に許されない! あくまでもモブに徹するのよ! あぁでも、モブとしてなら少しくらい生でアニメの展開を見ても許されるかなぁ?」
「舞翔! あんた何起きてるの!?」
「げ、お母さんっ」
母に一喝され、ベッドに戻った舞翔は、絶対にモブに徹すること、浦風武士にドローンバトラーだとバレない様にすること、この二つをとりあえずの方針とすることにした。
するとひと心地ついたからか、それともなんだかんだ脳が疲労していたのか。
まだ明るいというのに、舞翔の意識は気付けば深い眠りへと落ちていた。
最初のコメントを投稿しよう!