第2話 『主人公、浦風武士』

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 前世の記憶が蘇ったとはいえ、学力が向上するわけではないようだ。  舞翔はいたって普通に学校の授業を受け、帰りの会が終わると、帰宅するべく立ち上がった。 「おい、空宮!」  そこへやって来たのが、信二である。  帰りたいのに出口を塞がれ、舞翔は明らかにげっという顔をする。 「お前、バトルドローンやめたって本当なのかよ?」 「あー、うん。そうそう」 「んだよそれ! そんな簡単にやめられる訳ないだろ! 適当なうそ言ってんじゃねぇ!」 「っ悪いけど、急いでるから!」  これは強行突破しか無い、そう思った舞翔は即断即決、信二にややぶつかりながらも横をすり抜け駆け出した。
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