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第3話 『一番やっちゃだめなやつ』
放課後。
一度帰宅した舞翔は、照り付ける日光の下、まるで忍びの如く、こそこそと河川敷までやって来ていた。
前世を思い出してから、初めて来る河川敷。
ここはアニメでもよく描かれていた場所であり、そう思うと昨日まで何ともなかった景色が聖地のように感じられる。
世界を鮮やかに照らす夏の強い太陽、輝く川の水、鬱蒼と茂る雑草。
万感の思いで、そんな何の変哲もない河川敷を見詰めてから、舞翔は辺りに誰も居ないことを確認すると、持っていたボックスから何かを取り出した。
「遂に完成した、私のエレキスト」
それは黄色と黒に輝く、四つのプロペラを付けた流線型のドローン。
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