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取り返しのつかないことをしてしまったことへの罪悪感。
推しに認識されただけではなく、嫌悪の対象となってしまった事へのショック。
思考に靄がかかってしまったように、舞翔は何も考えられなくなった。
やっぱり我慢していれば、そもそもあの日、河原でドローンの試運転などしなければ。
数々の後悔が頭の中を駆け巡る。
心が、沈んでいく。
「空宮!」
けれど。
その声はまるで邪を払う鈴の音のように響いた。
同時に舞翔は右肩をがしりと掴まれて、はっと顔を上げる。
目の前には武士の真っ直ぐな瞳があった。
動かせる左手で舞翔の肩を掴み、その青く光る黒い瞳で捉えるように舞翔を見ている。
「俺の代わりにソゾンとバトルしてくれねぇかな?」
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