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合図とともに、舞翔とソゾンはそれぞれの愛機を起動する。
黒を基調に青を散りばめた、流線型で三枚羽のトライコプター、ゲイラード。
対するは、赤と紫を混ぜ合わせ無駄の無いシンプルな作りが徹底された、四枚羽のクアッドコプター。
「“アイブリード”!」
空気を震わせると同時に、痺れるような緊張感を張り巡らせるような声。
同時にソゾンの目の前に浮かび上がった彼の愛機に舞翔は目を奪われる。
否が応にも高揚し、頬を上気させ舞翔の瞳がギラリと輝いた。
「準備はいいな!? それじゃあ……」
ゲイラードもまた浮かび上がる。
それと同時に舞翔はどんどんと気持ちが高ぶって、興奮を抑え切れない。
何故だろうか、こんな気持ちは初めてだった。
「“テイクオフ”!」
武士が叫び、ついにソゾンVS舞翔、二人のバトルの火蓋は切られた。
瞬間、会場中からどよめきが起きる。
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