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「うちのクラスに主人公いるじゃん!?」
舞翔は飛び起きると、学習机に座り引き出しから、紙とシャープペンを引っ張り出す。
紙には『中継』『第5話』などの単語が、すらすらと書き出されて行く。
「私はモブだし大人しくしてれば本編に関わる事はないと思うけど、問題は」
言いながら、舞翔はとある単語をぐるぐると丸で囲った。
「浦風くんが根っからのバトルドローン馬鹿ってこと」
浦風武士。
『烈風飛電バトルドローン』の主人公にして、舞翔のクラスメイトである彼は、東にバトルドローンがあれば行ってバトルし、西にドローンバトラーあれば行ってバトルし、南にバトルドローン会場があれば行ってバトルし、北にバトルドローンの気配があれば行ってバトルする、自他ともに認める世界一のバトルドローン馬鹿なのである。
「私がバトルドローンをやってるってことは、絶対に隠し通さなきゃ」
言いながら、舞翔は学習机の脇に置かれた作り途中のバトルドローンに視線を向ける。
そう、舞翔もまたバトルドローンの選手、この世界で言うところのドローンバトラーなのである。
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