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「雨が降ったらここに来て。待ってるから…」  それだけ言い残し、雨が完全に止むと、魂は跡形もなく消えた。  洸は非現実的な出来事に呆気を取られてしまった。  車が水たまりを跳ねた音で我に返る。自分以外の時が止まっていたような、不思議な感覚に包まれた。
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