初めての夜と涙

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「まあ、座って」 キッチンで手を洗った後、俺は四ノ宮さんに促され、先日と同じ場所に敷かれてあった相変わらずフカフカの座布団の上に腰をおろす。 「清河君。苺、いつ食べる? とりあえず冷蔵庫入れとく?」 「あ、今食べます」 何となくだけど、早く食べて形を無くしてしまいたかった。 四ノ宮さんが小皿を用意してくれたので、タッパーから小皿に移して苺を食べる。 甘い。美味しい。砂糖や練乳なんていらないくらいだ。 でも、一人で食べ切るにはやっぱり少し多いかも?
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