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部屋飲みは深夜まで続きそうな雰囲気だったけれど、何人かは既に自分の部屋に戻った。
俺も、お酒はもういいかなとやんわり伝え、部屋を後にした。
しかし、向かう部屋は自分の部屋ではない。
ドキドキしながらホテルの廊下を歩く。
誰かにバレないかなというドキドキと、これから好きな人に会えるというドキドキが重なり、不思議な気分だった。
時間は二十三時前。
これからそちらに行ってもいいですか?とメッセージを送ったら、四ノ宮さんの部屋がある五階の談話スペースで待ち合わせることになった。
教授は七階、学生達は三階と四階だから、誰かに見られる心配は少なそうだ。そもそも、談話スペースで話してるシーンを見られても言い訳はいくらでも出来るし、問題なさそうだ。
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