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「お待たせしました」
先に座って待ってくれていた四ノ宮さんの隣のソファに、何となくそろーっと腰掛ける。
隣と言っても、さすがにこの場でぴったりくっつくわけにもいかない気がして、程良く距離は保った。
「おう。酔ってる?」
「いえ。少し飲みましたけど、もともとそんなに飲まないので」
「ほんとだ。全然酒臭くない」
「わっ、ちょ、恥ずかしいから嗅がないでくださいよ!」
風呂は既に済ませてあるとはいえ、好きな人に髪の匂いを直接嗅がれるのはさすがに恥ずかしい。
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