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「倖くん、おめでとう」
「愛花、ありがとう。大好き！」
とりあえずこの場を離れよう。
２人のイチャイチャを見ていたら俺のメンタルが死んでまた欠席する羽目になる。
そんなつまらない理由で授業が遅れるのはごめんだ。
いっそ俺が届けてやろうかと思っていた２人の想いが届いてよかった。
俺は倖を宥め続けただけで、何の解決策も取れていないけれど……。
何はともあれ、別れ話を聞かされずに済んでよかった。
もし２人が別れようものなら……いや、想像するのも恐ろしい。考えるのはやめやめ。
さてと、１時間目はなんだったっけな。
了
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