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03
子供はいらない…
好きじゃない…。
初めからそう言ってくれたら、
私は…彼と結婚しなかった。
彼が独身の方がきっと自由で楽しく生きれるから…。
私のような魚交じりの人外と結婚なんてしない方が、よっぽど幸せだったはず…。
そう思ったのに…
何を間違えたのか……理解出来ない。
「 ッ〜!!あ、ぁ、っ…! 」
ベッドに押し倒された時に見た彼の瞳が、今迄に見たことないぐらいに怖くて、
それが恐怖で戸惑っていれば、着ていた服は引き千切られて、逃げようとした身体を防ぐ様に腕や脚で押さえつけられて、そのまま行為へと入った。
こんな状況で抱かれたくはないのに…。
身体は、熱を帯びてしまう…。
目線を落とせば豊満な胸を纏めて掴まれ、その桜色の先端を口に含んでは卑劣な音を立て吸い付いたり、咬まれる感覚に反応してしまう。
「 ひぅ、っ、ッ…ぁ、あっ…そんな、すっちゃ、ぁ、あ…! 」
いつも優しく抱いてくれるのを知ってるから…。
こんなにも、強くすることはない。
だから尚の事、感じてしまうのかもしれない…。
じゅっと、卑劣な音で乳首を吸われて…
舌先と咥内で舐め回されては、鷲掴んだ片手は胸を揉みまくって、反対の手が腰から下半身へと下がって行く。
「 ふっ、っ、ぁ…!?ぁ、あ、や、ッ…ン…! 」
爪が子宮辺りを引っ掻いただけで腰は震えて、手の平で撫でられるだけで反応する。
「 ぅ、うっ…( こんな、状態なのに…。ナカ、触ってほしくて仕方ないなんて… )」
散々愛された身体は、彼が欲しくて堪らないと訴える。
手の平に撫でられてる其の奥が…痙攣してるように、オスを求めてるのが分かる。
「 ……はっ、こんなやり方さえ濡れるんだな?一体誰に躾られたんだか… 」
「 っ……!! 」
普段、絶対に言わないような言葉に顔が熱くなる。
この人は…知ってるはず…。
私が、貴方とヤッたのが…
初めてだってことを…。
明るくされた部屋によって、掴まれて脚が左右に開かせられると諸に視線が重なる様子に、恥じらいを生む。
「 ツルツルのパイパンのくせに、蜜垂らして…いやらしいな。ミア? 」
「 ちが…。やだ、見ないで…… 」
人魚は毛が薄いし、そこは人魚の姿だと魚の部分になるから、毛なんて生えて来ない。
処理なんてしなくてもパイパンなのだから、それを敢えて言われると胸が痛む。
まるで子供だと言われてそうな言い方に、隠そうと手を伸ばせば、簡単に掴まれ彼は尚更脚を引いた。
「 ひっ、ッ!!?なっ……!! 」
ベッドから浮く程に下半身が持ち上がり、彼の筋肉質で引き締まった肩に両脚が掛かれば、こっちを見ていた鋭い瞳孔は視線を落とし、濡れた秘部へと舌先を滑らせ、思いっきり吸い上げた。
「 ッ〜〜!!ぁ、あ"っ……っ〜!! 」
耳に届く水音と感覚に、一気に絶頂が迎えれば大きく震えてしまう身体を休憩する暇も与えること無く、もう一度舐められて、生温い舌先は中へと埋められる。
「 ぃ、やぁ、ァ…!ぁ…ぁ、やっ、ぁ…!あ"っ…ッぅ、ッ!、うっ…! 」
クンニをされた事は有るけど、この格好とやり方は知らない。
眩しいぐらいに明るい中で、下半身を思いっきり晒して、尚且つ彼の鼻先とクリが密着するぐらい舐められたことなんて、多分ない。
感じた事もない快楽に戸惑って、時折頭を太腿で締めても、気に求めないように続けてくる。
「 はぁ、ン…… 」
「 あっ、あ…!だ、めっ…そんな、ぁ、あっ!?ぁ、ァ、ッ…! 」
唾液と蜜が交じる膣口から舌を解けられ、濡れた舌先が執拗い程にクリを攻め立てる。
強過ぎる快楽にお腹が震えて、顔の横にあるシーツを強く握り締めては、僅かに首を振って願う。
「 や、だ……やっ、で、ちゃぅ、ぁ、あっ…! 」
絶頂とは違う感覚が迫って、それをこの状況で出したくなくて否定すれば、彼の舌はもう一度中へと埋められ、
それと同時に指先で行うクリへの刺激は止まらない。
「 だ、めっ、だ……ぁ"、ぁあ"っ……ぅぐっ…っ!!! 」
強い快楽に我慢出来る訳も無く、勢い良く潮を吹けば、自らの腹まで濡らす程に滴り落ちてくる。
それが一度ならず二度、三度と行われれば体の機能は、自分じゃどうしようにも出来ないぐらいに震えてしまう。
「 はぁ、ぁ、あっ…ッ… 」
頭の思考が壊れそうで、熱くなった目尻から涙が零れ落ちても、彼は密かに笑って見せた。
「 どうした?舌じゃ物足りないだろ 」
「 っ……! 」
あぁ、凄く…酷いのに……。
本当に嫌になれないのは…
この身体が、オスの味を知ってるからだ。
「 如何してほしい?言ってみろ 」
脚を持ち上げたまま、彼が上半身を起こしてはスーツのズボンから晒した陰茎が、血管を浮き立たせて脈を打つ様子に、無意識に喉は鳴る。
こんな状況なのに…
私は、酷く抱かれたくて仕方ない…。
「 ふ、っ…… 」
震える唇が風を切って、掠れる喉で願う。
「 ちか、げの……。おっきな、チンポで…奥に、突いて…欲しい 」
「 ん? 」
「 ここに、チンポ、くだ…さい…… 」
隠す動作では無く、見せる動作…。
自分の手で、膣口をぱっくりと開けば彼は舌なめずりをして、わざと見せ付けるように太腿へと口付けを落とした。
「 クソかわいい……。嗚呼…挿れてやるよ 」
一瞬走った僅かな痛み。
それは彼の口が離れてから分かる。
赤く色付く花弁へと再度触れる程度の口付けを落とした彼は、脚を開かせたまま己の陰茎を掴めば、欲しがりな膣口へとキスをする。
「 ふ、んっ……… 」
「 はっ…… 」
結局、彼はどんなに酷くしようとしても根っ子は優しいことに変わりない。
そのまま無理矢理体を開く事なく、押し当てた膣口が開き切って無い事を察すれば、太腿に触れていた手を離して、私の方へと倒れ込んで来た。
「 強気な…ダーリンは、もう終わり? 」
首へと腕を回していれば、彼の瞳はきょとんと丸くなった後に、負けを認めたように笑っては腕から逃れて起き上がり、着ていた服を脱ぎ始めた。
「 やっぱり俺には無理だ。ハニーを傷つけられない。挿入が痛すぎて、嫌になって欲しくないしな 」
「( ほんと、優しすぎる… )」
このまま身体を開いても良いと思ったのに、結局はいつもと余り変わらないんだ。
全て脱ぎきった彼は、抵抗とばかりにネクタイを掴み私の目元へと当てた。
「 まぁでも、いつもと違うプレイもいいだろ?ほら… 」
「 目隠しプレイなんて… 」
そんなご趣味が、なんて言いかけたけど…
目隠しをされれば暗くなった視界によって、彼の僅かな動きですら反応してしまうのが分かる。
「 んふ、ふっ…なに、擽ったい… 」
「 羽根で身体をなぞってる…ほら… 」
「 っ、ぁ、あ、んぅ、ンッ… 」
鳥の様な羽根の何かで、身体全体をなぞられ、それが乳首から腰、最後は下半身へと下がれると擽ったさの中に感じる快楽によって、息は熱くなる。
「 羽根が濡れる……。なら…… 」
「 っ……ぅ、ンッ……! 」
ゆっくりとけれどしっかり…。
熱源が膣口から内部へと入って来る感覚がモロに分かると、開いていく肉壁を擦るように奥へと埋まった、それはピタリと止まった。
「 羽根の感覚分かるか? 」
「 んんっ…すこし…… 」
股を中心に羽先が触れる…。
なぞるそれが腰から胸へと持ち上がると、胸の先端を撫でてから、生温い舌先と熱い吐息が乳首へと触れた。
「 ぁ、あ……、んぁ、っ……!ンッ…きも、ちいいっ…ァ…! 」
強くされるのも良いけど、ねっとりと舐められるのも好きだったりする。
幾度か舐めてから、彼の腰は押し上げるように動かし始めた。
「( くすぐったいの…羽根かな…。でも、いつもより…熱くて、気持ちいい… )」
求めていた肉壁が、オスが埋まって擦られる事に喜ぶように強弱をつけて締め付ければ、彼は僅かに息を荒くして、腰を揺らす。
単調的な動きなのに、
…理性を崩すには十分だった。
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