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始まり byステラ
世界がまだ始まって間もないころ、
明るい場所に私はいた。
その中でも
一際輝く私を
崇め始める仲間たち。
ただ、光に囲まれて過ごしていた。
ふと下を眺めたとき。
泰然とうごめく闇の中に
彼は静かに座っていた。
どこかミステリアスで、
妖艶で、
気品があって、
何より、寂しそうな顔が印象的な彼。
私たちとは、異質な存在。
決して交わることのない、深い闇の存在。
しかし、気がついた時にはもう
光と闇は対立し、敵対してしまっていた。
だから、
私は、たびたび隠れては、
彼のことを
天高くそびえる、光の中から
眺めていた。
一目惚れだった。
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