煮るなり焼くなり byステラ

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煮るなり焼くなり byステラ

目が覚めると、そこには愛しい者がいた。 闇の眷属を引き連れて。 私たちは本来、相容れぬ存在。 好意を抱いているのは 私だけなのだと さとった。 私の意思でないにしろ、 光の君主たる私が、 突然、闇の大地に 足を踏み入れたのだ。 それは戦乱を招く 火種になるかもしれない。 だからー。 「煮るなり焼くなり、 好きになさってください。」 驚いてあたふたする、 優しい彼に、 私はまた 心を射抜かれた。
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