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「あぁ...怪異の間では...そんな風に言われてるんだ?...まぁ、どうでもいいけど...」
ギリギリッ...パキッ...
「アガッ...ナニヲ...」
「はい、君の核...貰ったよ...」
「ソレハ...カエセ!!!カエセ!!!」
「いや、人を襲った上に...上位の怪異に逆らったやつの核を...返すと思う?」
「カエセ!!!カエセ!!!」
「あぁ、うるさい...うるさい...」
そう言ってシビトさんは
口元に核を持って行って...
パキンッ...
核を食べた...
「ガァァァ!!!ヨクモ!!!ヨクモ!!!」
(核を食べられた化け物の姿が...崩れていく...?)
「さぁ、終わりましょう」
縄が外れた瞬間...
化け物は崩れ落ちて消えていった...
「これ...って...」
「驚いたかい...?」
「シビトさん...あなたは...なんてことを...」
「なんてことを?おかしな事を言うんだね...?」
「おかしい...?」
「人は怪異を変え、怪異は人に怯え、怪異は怪異を喰らい、人は人を殺める...それが...世の理だろう...?何が...違うんだい...?」
「っ...」
「さて...僕はここで失礼するよ...出来れば...また会わないことを祈るんだね...」
「あっ...ま...待って!!!」
「...何?」
「助けてくれて、ありがとうございました..あと、また、会いたいです」
「そう...あ、忘れてた」
そう言ってシビトさんは私の前に来て...
「え...?」
首に手を当てた...
ビリッ...
「いっ...たい...」
「あー、ごめん...少し加減ミスった...まぁ、これさえあれば、呼んだらどこでも来るから...じゃあ、確認したいなら鏡を見ればいいよ...」
「えっ...?」
「また...ね」
シュンッ...
「あっ...行っちゃった...」
首に手を当てられた時の感覚...
「シビトさんの手...すごく、冷たかったな...あ、鏡...あそこにあるやつで見よう...」
この公園...なんで鏡なんて置いてあるんだろう?まぁ、いいや...
「...首に、痣?薄いけど、縄の痕のような...」
(これがあれば危険な時は何時でも呼べるって事なのかな?)
「んー、とりあえず、また、何かあったらでいいかな...」
そう呟いて私は...
公園から帰った。
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