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痴漢
オラあああああああああ!!
とりあえず、王女の怒りの蹴りが、痴漢の頬に叩き込まれた。
「あばあああああん!」
「この痴漢が。怒りの一発ぶち込んでやる」
ジジイの後頭部に、ゴリッとそれが押し付けられた。
「待てって。ってか、お前そんなのどこで」
多分だが、フルオートのマシンピストルっぽかった。
「ああ?魔王に言ったらね」
ああ?これをフルオートにだと?馬鹿馬鹿しい。オートマチックではな、寧ろセミオート機構にする方が大変なのだが。
「って言っててね?」
「あー。うん。オートマチックの歴史考えるとだな。トリガー引いたら弾が全部出る作りにした方がなあ」
寧ろ、一発でスライド後退して、止まる機構の方が大変なのは事実だ。
「ええいそうではない!儂が死なん可能性の話をまずせい!儂はみんなの友達!サルくんなんじゃ!サルくんなんじゃあああああああ!!」
「あー。まあ、このジジイが痴漢して捕まったってことを、広く世間に公表するかどうかは、あとで考えよう」
「嫌あああああああ!儂に、ネイサンみたいになれと言うのかああああああああ?!同期のサクラみたいな道をおおおおおお?!」
へえ。こいつ、そうだったんだ?
「まあいいやどうでも。それで、仕方なかったって、何だ?」
「そうなのじゃ!儂は、あやつに脅されて仕方なくおぼこの青々とした尻やおっぱいなどを!ええいこんなもの!」
頭のブラを床に叩きつけようとしたが、ブルルッと震えて、ブラをきちんと畳んで、ポケットに大事にしまい込んだ。
やっぱり撃とうかこいつ。
「わ、儂は悪くないんじゃ!あやつに、あの女に痴漢しとけって言われたんじゃ!それで仕方なく!」
「ふうん。それで?それどんな女だ?」
俺はそう言った。
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