字明の月、もしくはさかなたち

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ユキは面接に合格して働きだした。クリーニング工場内を案内してもらった。

若い、日頃は事務をしている女性から、いろいろと説明を受けた。

ユキはある種、真剣に話を聞いた。そういた姿勢は会社の人に好感を持たれやすい。

試しに、タグ付けという作業をさせてもらった。検品した服にダメージはないか、ひどい汚れはないか等をチェックする。そして細長い紙のタグをつける。特段、難しい作業ではない。

昼食を食べた。持参した手作りのおにぎりを食べた。他の人は気を使ってか、ユキに話しかけない。ユキも緊張してか、話しかけない。午後からは、タオルのたたみ作業で終わった。ユキは４時間勤務である。