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訳アリ義妹に決めた
幼馴染と義妹。
恋愛もののラノベなら、ベタベタな設定だ。
どちらに心が惹かれるかといえば、断然「義妹」だ。
義妹というよりも「妹」という言葉と存在に憧れている。
一人っ子だった俺は、たまに聞く友人の妹の話に
羨ましいという気持ちを持っていた。
だがその話のどれもが「うっとしい」「生意気」など
決していい話ではなかったが、
それでも羨ましかった。
「お兄ちゃん!」
1度でいいから呼ばれてみたかった。一つ屋根の下、
血のつながりのない義理の妹との禁断の関係。
楽しみでしかない!
いや、でもちょっと待て、義妹の年齢は、
まさか幼稚園や小学生じゃないだろうな?
訳アリとなっとるし・・・
俺は義妹の年齢について確認した。
「同じ高校生だから問題ない」
その返答に俺は決めた。
最後に両親に会えないことは心残りだが、
それはこのまま死んでしまっても同じこと。
「義妹でお願いします!」
俺は新たな人生をスタートさせ、
そこで今度こそ男(脱童貞)になることを決意した。
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