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転生
「では、そこの魔法陣の中心に立ちなさい。」
自称女神様が、手に持っている杖を、
スクリーンと椅子の間の空間に向けると、
床からまばゆい光が立ち込め、
円形の幾何学模様の魔法陣が浮き上がった。
俺は驚きホントに神様なんだなぁ、
そんなことを思いながら
おそるおそるその魔法陣の中心に歩を進めて行く。
まばゆい光が立ち込めるその真ん中に立つと、
「ではゆくぞ!」
自称女神様が魔法陣の中心に立った俺に向かって、
杖を振りかざした。
するとまばゆい光を放っていた魔法陣が、
より一層光輝き俺の体を包み込んだ。
俺の頭の中に、転生先の男の人生が流れ込んでくる。
容姿・・・前髪が目までかかってて昔の俺みたいだ。
体・・・・高校2年生とはいえ貧弱だなぁ。
頭脳・・・成績は真ん中くらいか。
息子・・・並み 改造の余地あり
学校・・・スクールカーストでは下位だなぁ。
部活・・・帰宅部 やっぱりそうだよね
家族・・・母親(朋子)と2人暮らし
父親とは離婚(浮気のため)
自宅・友人・学校の場所や、
親や友達の顔などの映像が
転生しても不自由しないように、
さまざまな情報が頭の中に流れ込んで、
そして記憶されていく。
「名前はそうだなぁ、そのまま幸太郎でいいか」
自称女神様の声が聞こえたとき、光が消えて、
そして俺の意識もなくなった。
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