第4話 町中華にて

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 二人は、料理教室の調理場を借りて、特訓に勤しんでいた。 「料理って、めっちゃ大変……」  蜜姫は、しみじみと呟いた。  すると、夕美は笑った。 「そりゃそうよ。食べる人を感動させるのが、料理人! そのためには日々の修練も大切なの!」 と、夕美。 「う~ん」 蜜姫は、頭を抱えた。 「あと、蜜姫の場合は、凝った料理を覚える前に、料理の基礎を身に付けることが大事だからね」 「分かってます! 」  そうこうやり取りをするうちに、時計は午後の一時を回っていた。 「蜜姫、お腹減らない?」 「あー、もうお昼ですか……お腹、空きました」 「じゃあ、お昼休憩にしましょ」 蜜姫は、目を輝かせた。 「やった! これでご飯が食べられる!」 そんな蜜姫を見て、夕美は、クスクスと笑った。 「じゃあ、美味しいお店を知ってるからそこに行きましょうか?」  すると、蜜姫は目を輝かせた。 「よし、じゃあ、行きましょう」 「はーい!」と、蜜姫。  こうして、2人は料理の特訓を切り上げて、外に出た。
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