山の社に御坐します
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山の社に御坐します
山の社に御坐します かけまくもかしこき産土は 幾年月を見守りし 村の鎮守の森の主 忘れ去られし里山は 人の温もりすでになし 静謐纏ふ鳥居の朱 春愁秋思の形見なり 黎明斜陽見送りて 朔月の夜に落つ涙 山川空の鼓動聞き 庵の息吹ささめきて 山の社に御坐します かけまくもかしこき産土は 宵闇の中静静と 里の夜明けを待ち望む
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