お届け物です
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「太郎さーん!」 背中に声をかけられた。 まいたと思ったのに、しつこい奴だ。 知らん顔をしていたかったが、通行人もいて、不審に思われたくはなかったので、仕方なく俺は振り向いた。 「なんだよ」 「お忘れ物ですよ!ほら、コレ!」 「いらねーよ!」 カメは玉手箱を背中に持ったまま、少し悲しい顔をした。
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