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「病院へ向かうバスが事故だって。上手くいったみたいだね、愛花」
「あと1回になるまでこの子が大人しくしててくれてたから。それと、恭介くんが協力してくれたおかげ。本当にありがとう」
病室でニュースを見ながら微笑み合う2人。
「これでやっと一緒になれるね」
「うん! 恭介くんと私の子、早く会いたいな」
「それにしても、彼によくバレなかったね」
「あの人、私に興味ないから。結局、自分のことが一番なのよ。結婚してから変わっちゃった。私にはわかるの、あの人の気持ち。もちろん、恭介くんの気持ちもね。私のことちゃんと見て、愛してくれるのは恭介くんだけだよ」
画面の向こうで炎上するバスを見つめて、愛花は寂しそうに笑った。
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