you are...

4/4
前へ
/37ページ
次へ
「ははは、ええんとちゃう?俺も息子が主役張るなんて嬉しいし。いずれ組を引っ張っていってもらうんだし、劇の主役の一つや二つこなしてもらわな困るわいなぁ」 放課後。俺は親父と夕食を取っていた。最近お互い仕事詰めだったから久しぶりだ。 「へ?いいのか?放課後とかも時間とられるかもしれねえんだぜ?」 「ええよー。これまで頑張ってもらったし、文化祭までお前は休みにしよか」 「でも、」 「でも、やない。あのなぁ、お前は確かに俺の息子やけどその前に高校生やしの。少しくらい高校の思い出あったってええやろ。いっぺん、普通の高校生活を過ごしてみ。」 「親父…」 「じゃ、頑張ってな。当日は俺も観に行こかな。変装すれば大丈夫やろ」 「く、くんじゃねえぞ!」 親父の許可も下りてしまった…。拒否する理由が、なくなってしまった。 少しくらい、楽しんでもいいのか…いいのか?
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加