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そしてあれよああれよと文化祭当日になってしまった。 悠矢がイケメンだということが広まってしまい。ここ一週間ほど稽古以外で話すことができなくなってしまった。主に女子に取られるのだ…僕ももっと話したいのに…。いや、舞台の話をね?しようと?思っているだけで…でもほら、彼の秘密を知っているのは僕だけだし、何かあったら守れるし…ばれたら困るだろうし。文化祭、一緒に回る人とかいるのかな…あんだけ女子いたし、誰かと約束してるのかな…。 「…と、明人?」 「えっ悠矢⁉うん?何?」 「大丈夫か?緊張してる?何回か呼んだんだけどさ」 「ああ、なんでもないよ。で、何?」 「宣伝。空いてる時間かぶってたらこれ持って宣伝しろってさ」 「あー宣伝、宣伝な」 「俺はいつでも空いてるけど」 「え、そうなの?」 「何驚いてんだよ。友達って呼べるようなの明人しかいないしな」 「だって、女子たちにめっちゃ言い寄られてたじゃん。ここ一週間」 「いや、確かに文化祭回ろうとか言われてたっけな…」 「ほらな⁉で?それは何時から?」 「いや、ただ誘われただけで行くとは行ってねえし」 「いや、でもさ…」 「あのさ、何が問題なの?あー、そっか。明人は女子達と約束してたりする?空いてる時間とかない感じ?」 「いや、僕も全部断ったから、いつでも空いてる」 悠矢を誘おうと思って時間を空けておいたことは恥ずかしいので言わない。 「じゃあ、適当に宣伝するか。早速今から行くか?」 衣装を着用して宣伝しろと言われたので着替えて再集合することになった。 実は、衣装合わせで一度みただけなので髪も合わせて完璧な赤ずきんを見るのは初めてだったりする…きっとかっこいいんだろうな…。また悠矢のファン、増えちゃうな…だから良いことなんだって!そう、いいことなのに、なんでこんな気持ちになるんだろう。僕ってこんなに性格悪かったんだ…。
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