who are you?

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who are you?

「じゃあ、今日は稽古お疲れ様&仲良くなろうぜ会だー!」 と、まあ千歳君はノリノリだ。 僕は何曲か歌ってから楪君と話す算段でいた。 が、僕が歌っている途中で楪君が帰ろうとしている!!影が薄すぎて誰も気が付いていない!まずいまずい、どうしよ。 「っとごめん、ちょっと僕トイレ。千歳2番よろしく」 まかせとけっ!と千歳はマイクを受け取ってくれた。 急いで楪君を追いかける。 どこにいるんだ?まさかもうカラオケ出ちゃった⁉ 急いで出入口へ向かうと、まさに楪君の手がドアにかかったところだった。 「待って楪君!!」 思わず大きな声で叫んでしまった。 「何?大声出されると困るんだけど」 「ご、ごめん。僕さ、楪君と話してみたくて。」 「…帰っていい?」 「あ…。急いでるんだよね、ごめんね引き止めちゃって」 「じゃあ。」 「あのさ!」 「…何。」 「また明日!」 「…それじゃ」 最後までこっちは向いてくれなかった。でも、話せた!すごく嬉しい。なぜこんなに感情が昂るんだろう。心臓がバクバクとうるさい。 「また、明日。」 そうつぶやいて、僕はまたみんなのいる部屋へと戻った。
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