人になれない僕たちは

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これが僕と獅温の出会いだった。 僕は学校にそこまで興味がなかったので知らなかったのだが、獅温はいわゆるヤンキーのヘッドみたいな人らしい。本人曰く、喧嘩を売られたら買うようにしていたらいつの間にか頭になってしまっていたという。僕はなぜかこの獅温に懐かれ、いつの間にかいつでも2人で行動するようになった。 獅温は、日常生活において火の粉除けとして重宝し、俺達は高校3年になった。しかも、同クラ。 「れおんっ!やったな。同じクラスだぜ」 「そうだな。僕も嬉しい」 そうして何事もなく始業式が執り行われる中、事件は起きた。
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