人になれない僕たちは

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「はぁ⁉お、おまっ。なんで…。」 俺は今目の前で起きていることの理解ができない。 「は…なんで生きてんだよ、れおん。」 「え?なんでって、あれ?みんな死んでる?」 「もしかしてれおん、俺と同じ能力者なのか?」 「え…どういうことだよ」 俺は、この能力でずっと苦しんできた。俺のこのオッドアイは普通の眼じゃない。いわゆる、魔眼というやつだ。紫の方は即死の能力を有しており、水色は蘇生の能力を有している。 そして、つい先程この場にいるもの全員に即死の術をかけたのだ。 なのにも関わらず…だ。なんでれおんは生きているんだ? 「俺、お前のこと殺したはずなんだけど」 「ああ、ごめんね。言ってなかったんだけど、僕んだ」
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