プロローグ

4/4
前へ
/161ページ
次へ
 だけど、アロンもその顔に見覚えはあった。 「せ、聖女……ラクリーア様……」  精気の宿らぬ顔であったとしても、その造形が大きくかわるわけではない。 「う、うわぁああああああああ」  少しだけひんやりとするさわやかな朝、エルメルの東部には男の叫び声が響きわたった。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加