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背筋がゾクっとして、体内で練った魔力が霧散した。同時に自分のものとは思いたくない声が漏れた。
今まで生きてきて、こんな感触を味わったのは初めてで、ネタっとして熱くて、下半身がドロドロに溶けてしまったかのようだった。
「シエ、ル…!おま、何してんの!?」
恐る恐る下腹部に視線を向ける。
シエルは、視線だけこちらに向けて、俺の大事な部分に舌を這わせ、信じられないことに口に含んでいた。
「ゃあっ、は、ぁ…!」
クタッと体から力が抜けていく。シエルは俺の両足をめいいっぱいに広げてベッドに押さえつけ、大事なところを口の中に躊躇いなく納めていく。
「っ、ぁあ!やめ……も、離せってぇ!!」
もちろんそこが急所だからってのもある。そりゃ誰だって最初はビビるだろ?
でもそれだけじゃなくて、なんか、ヤバい扉を開けてしまいそうで怖い。
いや、なだこれ?他人の口の中って、こんな気持ち良いの、知らなかった……
「シエルッ、ダメだ!で、出る、からぁ!!」
「いいよ出して。だって我慢できないくらい気持ち良いんだもんね」
「ん、ぅ…!アアッ!!」
ジュルッとシエルが音を立てて強く吸う。耐えられなくなった俺は、呆気なくシエルの口の中に吐き出した。
「うわ、濃いね……溜めすぎなんじゃない?ちゃんと出した方がスッキリするのに」
顔を上げたシエルがニヤニヤと笑って言った。
反対に俺は泣きたい気分だった。本当にちょっと涙が出た。
「何すんだよ……お前、そんなに俺のこと嫌いだったわけ?確かにいつも迷惑かけてるのは俺の方だけど……でもここまでする程だったのか?だったら謝るから、もう解放してくれよ……」
グスッと鼻水を啜る。惨めだ。普段手放しで称賛されたり、崇められたりすることの方が多い。まあ、たまに普通に悪口を言われたり貶されたりもするけど、でもこんな辱めを受けたのは初めてだった。
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